2003年版南福島狛犬探訪その8

石都都古別神社(いわつつこわけじんじゃ)に小林和平制作の物凄い狛犬がいたので、棚倉にある2つの都都古和気神社も訪ねてみたくなりました。
この2社は共に「奥州一の宮」を名乗っていて、GOOGLEで検索してもかなりのページがヒットします。しかし、そのどのページにも狛犬は出ていませんでした。写真はもちろん、狛犬の記述も見あたらないので、大きな神社ではあっても、狛犬はいないのだろうと、半ば覚悟してのことです。
前回からひと月も経っていない2003年2月4日に訪れました。
今回のルートは白河側からです。

(追記:この時点ではまだ石川町元助役・吉田利昭さんからのお手紙は届いておらず、まったくの手探り、当てずっぽうでの探索でした。文章も写真も当時のまま収録しています)

白旗(稲荷)神社

東北道を白河ICで降りて、国道289号線を東に。このルートは以前にも通っていて、いくつかの神社はチェックしたのですが、そのとき漏れていた神社に寄りながら、棚倉町を目指しました。
最初にチェックしたのは、地図には「白旗神社」と書いてある山の中の神社。
前が田圃で、こんな風景です。
田圃
真ん中にぽつんと黒い点のように写っているのが、我が愛車です。
この田圃の畦を歩いてご参拝。 雪を踏みしめて社に行くと、優しい顔のキツネがいました。社額は稲荷大明神とあるだけで、白旗神社という名前は見あたりませんでした。
稲荷神社のキツネ
■Data:稲荷神社(福島県西白河郡表郷村社田):
ο建立年月など不明。
ο撮影年月日・2003年2月4日。

都都古山神社

都都古山神社参道
その少し先。表郷村の山の中にある神社。地図には都都古和気神社とあるのですが、現地では都都古「山」神社となっていました。
雪がたくさん残っていて、日陰は完全凍結。すでにドライブは命がけ。
豊作感謝の碑
参道入り口には、豊作感謝記念と書かれた石碑があり、なんかいい感じ。
昭和30年12月吉日とあります。私が生まれた年は豊作だったのかぁ。

で、狛犬は石段下にいます。
都都古山神社 阿  吽

阿吽は逆位置になっていました。
目が篆刻してありますが、埃や虫の繭が詰まっていて表情は今ひとつ。
■Data:都都古山神社(福島県西白河郡表郷村三森):
ο建立年月・昭和18(1943)年1月。ο石工など不明。
ο撮影年月日・03年2月4日。

天王神社

天王神社の狛犬
鹿嶋神社には狛犬不在。熊野神社、十二社神社は雪に阻まれて断念。地図上には古峰神社とある289号沿いのこの神社は、「天王神社」となっていました。
■Data:天王神社(福島県東白川郡棚倉町天王内):
ο建立年月・昭和3(1928)年4月。ο奉納・当地 藤田豊。
ο撮影年月日・03年2月4日。


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