鹿沼狛犬街道(5)
まもなく、前方に巨大な一の鳥居が見えてきます。この一の鳥居のすぐそばに岩裂神社がありますが、狛犬はいません。さらに進むと、左側に「金剛山」という修験道系の神社があります。
巳弁財天
金剛山神社の敷地内、入ってすぐ右に付設の巳弁財天があります。ここの狛犬は、円丈さんが言うところの「江戸たいら」でしょうか。顔が扁平で、厳つい顔。これは昭和22年建立。
↑吽 太平洋戦争まっただ中の建立ということで、どうしてもこういう風貌になるんでしょう。
↑阿 子獅子の尻尾まで、ピンと伸びて戦闘的なのが面白いですね。
金剛山神社
石段を登る途中に、巨大な狛犬がいます。見上げる格好なので表情がよく見えないんですが、よく見るととても面白い顔なんですよね。↓
天狗の面があったり、烏天狗像があったり、にぎにぎしいというか、まがまがしいというか、あまり落ち着けない神社です。
天狗講のようなものが複数存在していて、その元締め的存在なのかもしれません。
天狗といえば、箱根の「大天狗神社」というのも、とんでもないまがまがしさ、いかがわしさで、境内には天使が飛んでいて、奥には動物園があるという、VOW神社でした。
ここはそれほどではないけれど、似たようなものをちょっと感じる神社です。
■Data:金剛山神社(栃木県鹿沼市草久):
入り口右の巳弁財天:
ο建立年月・昭和22(1947)年6月5日。ο奉納・福島県石城郡上遠野村中妻三昧講 先達橋本妙心。
参道途中の巨大狛犬:
ο建立年月・昭和54年11月(台座のみかも)。ο奉納・北茨城市葦川町共栄鉱業(株)
その上の狛犬:
ο建立年月・昭和37(1962)年4月。
ο撮影年月日・02年10月25日。
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