東北地方には渋い狛犬がたくさんいます。関西圏では十の神社を回るとみな同じような狛犬ばかりで、ああ、狛犬ってこんなもんか……と思ってしまう人が多いのですが、東北の狛犬はどれも少しずつ違っていて、しかも個性的な逸品が揃っています。
 私と一緒に狛犬を巡る旅に出ましょう。(目次の中の神社名をクリックすると、当該ページにジャンプできます)


岩手県の狛犬




盛岡市内の狛犬

聖寿禅寺

スタートはこちらから。なぜか禅寺に狛犬が……。

護国神社(盛岡)

入口すぐの量産型はつまらないけれど、奥の昭和15年製作の狛犬はなかなか。

盛岡八幡宮

妙に頭が小さい虎風の狛犬(昭和7年)と、高い台の上にのっている狛犬(大正13年)。

盛岡天満宮

啄木の詩に詠まれた素朴な江戸はじめ。



◆遠野市周辺の狛犬


伊勢両宮神社

遠野には焼物の狛犬が多い。

遠野八幡宮

ここの狛犬も新しい焼物狛犬。昭和4年。

常堅寺

これが有名な頭に皿がある「河童狛犬」と、山門脇に、もう一対立派な狛犬が。

倭文神社(遠野市土淵)

地図に載っていなかった旧村社。古くて小さな狛犬が私を呼び止めた! 宝永年間以前(?)の超名品。

六神石神社

山奥の神社に宝永七年の「江戸はじめ」が! 倭文神社の弟分?

日出神社(上郷町)

ファンキーな顔の焼物狛犬。昭和16年。

遠野市周辺の狛犬・目次
  

青森県の狛犬




◆三戸郡周辺(含・岩手県二戸市)の狛犬


八坂神社(岩手県二戸市金田一)

明治6年製作の個性的な作品。

三嶽神社(西越)

風格のある狛犬。大正14年。

三嶽神社(戸来)

キリスト来日伝説の地。一の鳥居から順番に、大中小と三対の狛犬がいる。

新山(夫婦)神社(倉石村)

夫婦松が御神体の神社。境内にある天満宮のトルソー狛犬もなかなか。

三戸郡周辺の狛犬・目次


◆弘前市周辺の狛犬


黒石神社

黒石市に四つ脚立ちの狛犬がいた。明治44年。

弘前八幡宮

ここは狛犬の宝庫。参道口の「犬顔」狛犬と、拝殿裏にいた慶長年間の狛犬。

保食神社

町外れにいた、不思議な「青い目の天狗狛犬」。

革彦稲荷

キツネだけれど、明治18年のなかなかの作。

羽黒神社(岩木町)

これは珍品! 羽の生えたオカマ狛犬。明治20年。

岩木山神社

有名な玉垣狛犬の他、全部で三対の狛犬がいる。

稲荷大神(鰺ヶ沢町芦萢)

地味だが、慶応元年の年代物。

香取神社(鰺ヶ沢町)

ちょっとひしゃげた個性的な顔。昭和8年。

三新田神社(木造町)

船水忠吉作。明治25年。

大雷神社(柏村)

耳に特徴がある。明治37年。

八幡宮(五所川原市)

荒れ果てた草ぼうぼうの神社にいた、日本一顔の平べったい狛犬。明治25年。

弘前市周辺の狛犬・目次

◆続・弘前市周辺の狛犬


乳井神社

弘前市乳井では石工親子3人による狛犬競作が見られる。

戸隠神社

乳井神社の境内にある神社。

神明宮

弘前市乳井では石工親子3人による狛犬競作が見られる。

猿賀神社

南津軽郡尾上町猿賀。狛犬がいっぱい。

胸肩神社

安政年間の逸品。

弘前八幡宮

弘前を訪れたら必見。道路脇の犬顔の狛犬は名工・山内三次郎作。神殿には寛文4(1664)年の笏谷石狛犬トリオの1つが。

熊野奥照神社

弘前八幡宮のと兄弟と見られる寛文4年の笏谷石狛犬。

加茂神社

弘前市高杉。2対。

赤倉大神

弘前市高杉にある末社。今イチ。

鬼神社

鬼伝説で有名な神社。小説『鬼族』にも登場。必見。

大石神社(弘前市貝沢)

こちらは末社。

大石神社(中津軽郡岩木町)

こちらが本社。慶應元年のもっこり狛犬。

赤倉神社(中津軽郡岩木町)

異様な雰囲気の神社。

貴船神社(弘前市十面沢)

なんかしょぼい顔の狛犬が。

巌鬼山神社

全部で4対。必見。

高倉神社

西津軽郡鰺ヶ沢町小屋敷町。

香取神社

弘前市富栄。

神明宮

弘前市富栄。ライオン型。

熊野宮

弘前市堀越。3対。

  

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