日本一キュートな眉毛の狛犬?
いいでしょ。これ。
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まあ、よくもこんな眉毛を彫ったものです。
見つけたのは群馬県の鬼石町。今書いている小説『鬼族』のラストシーンの舞台に選んだ場所。山の中の神社は、地図には出ていても、ほとんど見つけられず、狛犬はここと鬼石神社くらいしか発見できませんでしたが、これは大収穫。
採取地:群馬県多野郡鬼石町三波川 琴平神社
建立年月 明治35(1902)年
撮影年月日 2002年3月30日。
山の中の小さな神社だったので、ほとんど期待していなかったのですが、石段を登ると、何やらいるではないですか。

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琴平神社の全景
阿のほうはこんな感じ。
もしかするとこれは狼かもしれません。
狼の特徴は、痩せていて、身体にあばら骨が浮き上がっているんですが、ほぼそれに近いですね。牙の剥き方も狼的だし。
狼を守り神としている三峯神社(秩父)とは、距離にすると数十キロというところでしょうか。石工は狼のつもりで彫ったのかもしれません。
これが吽。
脚が細いのも、やはり狼の証拠かもしれません。
伏せ耳、あばら骨、細い脚……。
それにしても、やはりなんといっても眉毛ですね。狼にも犬にも、こんな眉毛はないけどなぁ。
今からちょうど100年前に、こんなものを彫った石工はどんな人だったのでしょう。
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