小千谷市の狛犬(7)




上沢神社(真人町)


 北に戻り、ここから再び小千谷市内に入ります。真人(まっと)町はムジナ伝説で有名な山里。歴史はそれなりにあるようですが、残念ながらこの上沢神社の狛犬はピカピカの昭和でした。遠景のみ。

■Data:上沢神社(新潟県小千谷市真人町上沢)ο建立年・昭和62(1987)年8月。ο撮影年月・98年4月20日。




真人神社

 あら? ここにも構え獅子が……。


■Data:真人神社(新潟県小千谷市真人町)ο建立年・大正12(1923)年ο撮影年月日:98年4月20日。


地神楽神社(真人町)


 山に入ったところにある目立たない神社。こんなところにも斧七狛犬が……。しかし、この狛犬、今まで見てきた斧七狛犬とはかなり作風が違います。まず、小さい。耳の形や巻き毛の感じは、明治期や大正期の斧七狛犬よりずっとモダンになっています。もしかしたら魚沼神社あたりから、次の代になっているのかもしれません。
 諸我石材店とのライバル関係は続いていたのでしょうが、このあたりになると、小林斧七ブランド(?)のほうが技巧的で、洗練されてきている感じがします。
■Data:地神楽神社(新潟県小千谷市真人町本村)ο建立年・昭和10(1935)年。ο石工・石匠 小林斧七。ο撮影年月日:98年4月20日。



諏訪神社(西中)


この日、最後に回った神社の狛犬は、わあーデブだ。


 明治の狛犬なんですが、なんともへたくそ。石工は小林正信とあります。斧七の父親かもしれません。だとすれば、息子のほうがはるかにうまかったわけですね。
■Data:諏訪神社(新潟県小千谷市西中)ο建立年・明治25(1892)年。ο石工・小林正信。ο撮影年月日:98年4月20日。
  

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