小千谷市周辺の狛犬(9)

しばらく更新していなかった「小千谷市周辺の狛犬」ですが、2002年の5月にまた少し回ったので追加しておきます。

塩殿神社


塩殿神社遠景
 この神社は、関越道の越後川口IC付近にある「塩殿」という集落にあるのですが、地図には鳥居マークがあるものの、何度行っても見つけられず、地図上に「?」マークを記入したまま諦めていました。
 今回、再挑戦。やはり分からず、通りがかりの人に訊いてみました。
 大体、せいぜい数十軒規模の小さな集落に他県ナンバーの車が不覚入り込み、カメラをぶら下げたおっさんがうろうろしているのは、地元の人の警戒心を刺激するに十分な図でありまして、いつも気が引けます。
 今回も、教えてもらったのに分からず、人の家の庭に入り込んでしまい、犬に吠えられるし……(^^;;
 で、民家の裏手の山にひっそりありました。こんな感じで。
これはなんだ? ムーミン風……
山道脇にある龍の水口ですが、苔むしてしまいなんだか分からなくなっています。黒い黴のようなものが丸くできていて、それが目のように見えて、まるで片目のムーミン。
塩殿神社吽  塩殿神社 阿


顔吽 顔阿
暗くてうまく撮れませんでした。手ぶれしまくり。後でシャープ加工しまくり。
この狛犬、後ろ姿がなかなかよいです。特に、耳がかわいいでしょ。
後ろから 耳がかわいい
で、この狛犬、このへんではそう珍しくない越後タイプですが、石工は? 小千谷市周辺の狛犬は、ほとんどは小林斧七ブランド。残りが諸我グループ。で、この狛犬はどちらともとれるような風貌です。石工の名前は読みとれず、代わりに「石斧」と読めるマークがありました。
石斧というのは、諏訪神社(川西町仁田)の狛犬に刻まれている銘で、川西町仁田の狛犬は大正6年建立です。同一人物でしょうか? この塩殿神社の狛犬は昭和3年ですから、ほぼ同時期です。
しかしこのマーク、よく見ると、斧の下の部分が「七」のようになっています。もしかして、小林斧七が使っていたマークなのでは? という気もしてきました。
謎の石斧マーク
■Data:塩殿神社(新潟県小千谷市塩殿)ο建立年・昭和3(1928)年11月。ο石工・石斧?。ο大禮記念。ο撮影年月・02年5月9日。


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