2003年版　甲斐路に江戸狛犬を訊ねる　その３

すでに午後３時を回っていまして、あとは韮崎市の気になる２社、柳原神社と山神社をぜひチェックしたいということで先を急ぎます。

柳原神社は国道141号線沿いにあり、こういう分かりやすい神社ならば、偶然発見する可能性はありますね。
駐車スペースもあり、のんびり狛犬さんと触れあうことができました。↑こんな神社です。
狛犬は境内の中程にいます。その手前は素朴な石仏。

狛犬の手前に石仏群がひっそりと。侘び寂びですねえ。

ここは境内のど真ん中に鳥居があり、その手前に問題の狛犬がいるという構図。

阿吽を並べてみました。
実際には阿は向かって右側、吽は左側にいますので、上の配置とは逆ですが、顔がそっぽを向いているのはレイアウト上あんまりなので、こうしてみます。

どちらも人間のような顔ですが、特に吽は、ちょんまげカツラをつけたエノケンみたいですねえ

阿のほうも、実に情けない顔です。
阿は普通、口を開いて威嚇しているんですが、とほほほほ……と、泣いているみたいだもんなあ。
これで魔除けの役割を果たせるのか？

背中側から見たところ。尻尾の形状はまさに江戸時代のもの。

江戸時代は間違いないのですが、残念ながら台座には年号は読みとれませんでした。
ただ、すぐそばにあって、石の質感が似ている灯籠は文化12年とありますから、同時期のものでしょう。
いい狛犬ですね。国道沿いですぐに寄れるので、近くを通ったときにはぜひ訪れてみましょう。