福島県双葉エリアの狛犬
原発が並ぶ福島県双葉エリアの狛犬探訪。このエリアは神社があまりないのですが、狛犬建立率は低くなく、面白いものもたまに見つかります。
2011年3月12日に福島第一原子力発電所(いちえふ)が爆発して放射性物質をばらまいてからは、このエリアの神社は簡単には訪れることができなくなりました。今でも帰宅困難区域(立ち入り禁止)になっている場所もあります。
ここに掲載している写真は原発爆発前の2005年頃のものです。
諏訪神社
大熊町の諏訪神社。祭りの前なのか、おじさんが二人、櫓に上って太鼓の練習をしていました。伴奏がテープというのが今イチ。
狛犬は結構大きくて立派。しかも実に個性的。顔がでかく、怒り肩。阿吽ではなく、吽阿で逆位置に置かれていました。
背中の彫りも、尻尾の処理も面白い。裏から見たシルエットも面白い。面白いづくしの狛犬。
■Data:諏訪神社(福島県双葉郡大熊町)。ο建立年・昭和11(1936)年旧7月
ο撮影年月日・05年8月16日。
八幡神社
288号線沿いにある八幡神社。一目見て江戸だと確信したのですが、台座には大正15年と刻まれていました。海が近いので潮風にあたり、風化が進んでいるのかもしれませんが、形も十分に江戸時代だけれど……なあ。
這いつくばったようなスタイルや尻尾の処理がユニーク。尻尾の先に団子がついていることに注目。
■Data:八幡神社(福島県双葉郡大熊町北田)。ο建立年・大正15(1926)年
ο撮影年月日・05年8月16日。
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