赤坂氷川神社の狛犬3

ずんぐりタイプ


   
大正期に建立された狛犬です。特にこれといった特徴はないんですが、落ち着いた風貌で好感が持てます。尻尾の先が台座にかかっているところを見落とさないように。このへんが石工のこだわりなんですから。
この、少し頭でっかちで、ぽわんとした顔の狛犬は、全国至る所で目にすることができます。
■Data:赤坂氷川神社4
ο建立年・大正4(1915)年。ο石工・須藤音吉
ο撮影年月日・05年4月20日。

岡崎古代型もいるぞ

 

護国狛犬には、岡崎古代型、籠神社コピー、伊東忠太型などがありますが、これは典型的な岡崎古代型狛犬。
モデルになっているのは大宝神社の木造狛犬(伝・鎌倉時代。国重要文化財)で、それを少し太らせ、威圧感を加えたようなのが岡崎古代型狛犬。
これもまさに教科書通り。このタイプとしてはよく彫れていますね。
 
    特に背中側の彫りが深いのがグッド
■Data:赤坂氷川神社5
ο建立年・昭和11(1936)年。ο原型 植田淡柳 石匠 長田弘 
ο撮影年月日・05年4月20日。

その他こんなのも

境内末社西行稲荷への参道途中に、トルソー化した狛犬がいます。この摩耗の仕方から推理すると、どうも来待石(出雲石)のようです。都内ではほとんど見ることのない出雲型狛犬だったのかもしれませんが、ここまで摩耗すると、原型を想像するのも難しいですね。
 
境内には稲荷社が四社ほどあり、なかなかいい感じのキツネが二対います。上は四合稲荷のキツネ(大正5=1916年)、下は西郷稲荷のキツネ(建立年不明)。
他に、山口稲荷という末社の前に、文政8(1825)年の小さな狛犬がいるらしいのですが、不覚にもこの日は見落としました。→次ページで改めて紹介しています。


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