赤坂氷川神社の狛犬2

江戸獅子の典型のような狛犬

2番目に古いのがこれ。
弘化3(1846)年の建立。典型的な江戸獅子。これが江戸タイプですよ、と、教科書に載せたいような作品ですね。
唯一変わっているのは、子獅子が両方にいること。普通は片方に1匹か2匹で、もう片方にはいないものなのですが、両方に子獅子というのは珍しい。
 

 
阿と吽は奉納者が別。大工の兄弟が奉納したようだ。流れるたてがみと尾は、江戸獅子の「お約束」。この曲線がいかに「石」を感じさせないほど柔らかく彫れるかが石工の腕の見せ所。
■Data:赤坂氷川神社2(東京都港区赤坂6-10)
ο建立年・弘化3(1846)年。ο奉納・阿:赤坂 弟大工安兵衛 司鎌太郎弟子中 吽:麻布今井寺町大工九代目勘兵衛
ο撮影年月日・05年4月20日。

これも教科書のような獅子山

境内のほぼ中心部にある大きな獅子山。
江戸獅子は派手さや流麗さを競う方向で発展しましたが、行き着くのがこの獅子山という「豪華仕様」。
江戸末期あたりから出現し、戦前あたりまで、好んで作られました。
 
獅子山には必ずと言っていいほど、子獅子が一緒にいます。
 
■Data:赤坂氷川神社3
ο建立年・明治15(1882)年。ο石工・木村藤兵衛
ο撮影年月日・05年4月20日。

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