第3回 小松寅吉・小林和平作品ツアー 11
貫秀寺墓地 鈴木家の墓
福島県石川郡浅川町の金久山貫秀寺は「即身仏」で有名
。薬師堂に安置されている権大僧都宥貞法印入定の即身仏は、1683年、92歳になった宥貞上人が、伝染病に苦しむ人々を救おうと、「21日後に入滅する」と言い残して石棺に入定したとか。
この寺の横にある墓地にも、寅吉の作品があります。
今見てきたばかりの長慶寺の墓地に比べると小振りですが、石柵に彫られた虎(向かって左側)が興味深いですね。
獅子と虎を一対にして配置しているというのもあまり見たことはなく、常識にとらわれず好きなように彫った寅吉の気風がうかがえます。
■Data:貫秀寺墓地、鈴木家の墓(福島県石川郡浅川町小貫)
ο建立年月・不明ο石工・銘は残っていない
ο撮影年月日・2004年7月24日。
永昌寺境内の不動明王
浅川町永昌寺境内にある不動明王本尊と脇侍の石像も寅吉の作品と言われています。
この不動明王像にはもともと銘があったらしいのですが、境内の配置換えをしたとき、脇侍を台石の上に持ち上げ、そのときに銘が消えてしまったとか。
■Data:永晶寺の不動明王(福島県石川郡浅川町) ο建立年月・明治42(1909)年。ο石工・銘は残っていない
ο撮影年月日・2004年7月24日(最初の全体像写真だけ2004年3月)。
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