円丈師匠「顔だけ狛犬」をもらってしまうの巻




 まずは、以下の写真をご覧くださいな。
円丈師匠と狛犬の顔

 2000年11月28日に行われた狛研定例会で、円丈師匠が「今月の1枚」に持参したのは、ぬわんと写真ではなく「実物」。
 なんでも、名古屋の某寺にあった木製狛犬の片割れなんだそうだ。
 相棒の「吽」は戦争で焼失。残された「阿」だけが寂しく寺を守っていたが、そこの住職がどういうわけかこの狛犬が気に入らず「顔がふざけている。取り替えてくれ」と、さる彫刻家のもとに持ち込んだらしい。
 その彫刻家は言われるままに狛犬の顔を切り取り、新しい顔を作って貼り付けた。切り取られた元の顔がこれ。
 その彫刻家と円丈師匠が友人だったところから、最近になってもらってしまったのだそうだ。
 
 師匠はこの狛犬……狛顔をどうしたものかと途方に暮れている。身体をつけてやるには大金がかかるだろうから無理。しかし、狛研メンバーはみんな「なんとか身体を作ってあげましょうよ。それが無理なら、下手にいじるよりはこのままで」と言っているのだが……。
 全国、狛犬救済基金を作って、浄財を募るというのはどうか?
 しかし、狛犬の身体を作るのに、どれだけかかるのかなあ……。

   当の狛犬は、罰当たりな住職のもとを去り、久々に狛犬好きの人々に囲まれて、なんだか上機嫌のように見えた。
  顔だけ狛犬






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