鹿沼狛犬街道(1)

2002年10月25日。鹿沼から古峰神社への道を再訪しました。前に走ったときは見落としていた狛犬たち。なんとこれだけたくさんの個性派江戸狛犬がいたとは、なんたる不覚! 鹿沼から古峰神社への道(県道14号線)は「狛犬街道」と名づけたいと思います。

加園八幡神社

古峰神社へ続く道は1本しかなく、県道14号線といいます。
鹿沼市内から走ると、古峰神社へは日向辻という交差点で右折するのですが、その前に必ずチェックしておきたい神社があります。この交差点を直進し、県道240号線を2kmほど行くと、右手に加園八幡神社があります。
加園八幡吽 過疎の八幡阿
 

まず出迎えてくれるのがこの立派な(太めの)狛犬。
奉納者は金子為作という人で、この人の名前は石垣や灯籠など、あちこちにたくさん彫り込まれています。地元の有力者だったのでしょう。
奉納は大正4年11月。
普通なら、この狛犬だけで「ふうん」と納得して終わるところですが、この神社にはさらにとっておきの狛犬2対がいます。これです
加園八幡先代カルテット
事前に得ていた「やまびん情報」では、土に半分埋もれた先代江戸はじめがいたとのこと。撮影後、わざわざ「元に戻した」というのだけれど、まだいるのかどうか不安でした。
直前には、「八幡神社には写真の狛犬の他にもう一対同じ境遇の狛犬がいます、「狛犬の杜」16号の北関東狛犬巡り3の神舟神社の狛犬と同形の狛犬です。拝殿左側の奥の本殿脇にまだ居ると思います」という情報もメールでもらっていました。
この狛犬と「埋もれていたはじめ」は、ご覧のように、今は一緒に肩を寄せ合って暮らしていました。
加園八幡先代カルテットのうち3匹 後ろから
埋もれていたはじめちゃんは、なにやら語り合っているかのよう。  後ろから見ると、みんなキュートだこと。はじめはお約束の紐尾。その後輩はユニークな軍配尾。
3匹 阿像
隣でぺちゃくちゃうるっせえんだよな……というかのように、まっすぐ前を見続けている後輩。  こちらは1匹だけ離れて、ちょっと孤独な後輩・阿。
この先代カルテットは、鹿沼地区でいちばんの癒し系狛犬かもしれません。ぜひ見てください。
また、狛犬ばかりに目がいってしまいますが、社殿もなかなか大した造りで、こんな立派な木鼻があります。
木鼻吽 木鼻阿

■Data:加園八幡神社(栃木県鹿沼市加園):
正面の大正狛犬: ο建立年月・大正4(1915)年11月。ο奉納:加蘇村加園 金子為作。
先代カルテット: ο建立年月不明。どちらも江戸時代は確実。 ο撮影年月日・02年10月25日。


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