遠野市周辺の狛犬

 盛岡市から一旦南下し、民話の里・遠野市を訪ねてみましょう。
 遠野には意外と狛犬がいませんでした。でも、中には宝永年間以前の名品など、忘れがたい狛犬と出逢うことができ、満足しています。  まずは遠野の中心部からスタート。

■伊勢両宮神社



 割合新しい神社のようです。この一社に参拝すれば、伊勢神宮の内宮と外宮をいっぺんに参拝したことになる……という、なんか調子のいい神社。
 遠野市周辺には焼き物の狛犬が多かったのですが、ここもそう。ただ、備前焼の狛犬は一つの型があって、全国どこでも同じ顔・体のクローン狛犬(大きさはまちまちですが)を見るのですが、遠野の焼き物狛犬はどれも少しずつ表情が違っていました。一応「オリジナル」なんでしょうか。
■Data:伊勢両宮神社//ο製作年・石工など不明。ただしかなり新しそう。



■遠野八幡宮


 遠野市の中心部にある大きな神社。周囲は馬場になっています。
 入り口付近に、平成4年建立の大きな量産型狛犬がありますが、それはつまらないので飛ばして(ごめんね)、古いほうの焼き物狛犬を紹介します。
■Data:遠野八幡宮//ο製作年月日・昭和4年9月15日。ο奉納者・松崎村白岩部落一同。ο作者・沼田三次郎。ο製作・平野瓦工場。ο左官・山陰清次郎。

■常堅寺


 ↑常堅寺は境内の横に「河童淵」という清流が流れていて、河童伝説があるお寺です。寺の和尚が作ったと言われている「河童狛犬」は頭にお皿があります。訪ねたとき、ちょうど雨でしたが、さらに水がたまってまさに河童になっていました。
 「吽」のほうは下顎が欠けてしまっています。

 ↑ここは河童狛犬の他にも山門を潜ったところに大きな狛犬がいます。大きいのに河童狛犬の知名度(?)のせいで目立たないという不遇の狛犬。
■Data:常堅寺 //●河童狛犬(写真上段):製作年・石工など不明。●山門横の大きな狛犬(写真下段):建立年月日・大正11年3月10日、石工・菊池由松。


次へ続く
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