八王子・高尾方面の注目狛犬3

いたぁ、明和のはじめ狛犬逸品!

次がいよいよ問題の「幻の高尾山麓はじめ狛犬」。
情報提供者のTATSUさんは、全国の「熊野神社」踏破をめざしているらしくて、その中でこのはじめ狛犬を見つけたらしいのですが、場所がなかなか分かりませんでした。
K社のKさんが運転するプログレは、狭い山道をすいすいと上っていったのですが、すいすい行きすぎて通り過ぎてしまい、戻る羽目に。
陣馬高原和田峠方面に行く最後の集落の山の中にその神社はあったのですが、とにかく入り口が分かりにくい。
あまり詳しく書くと住民のかたの迷惑にもなりそうなので控えておきますが、まあ、普通には絶対に分からない場所ということは言えます。

熊野神社(八王子市上恩方町)


これです。はじめ狛犬としては平均的な大きさ。撮影している僕と比較すれば分かるでしょう↓
撮影しているところ
さっき見た「のりまき狛犬」と同じようなポーズで、顔はかなり違うものの、おそらく「のりまき狛犬」も下半身がついていたときはこんな形だったのでしょう。
感心するのは石工のデザイン能力。鬣や尻尾の造形をよく見てください。実にお洒落。
歯も、ちゃんと牙が一対別の形で刻まれています。


↑ちゃんと牙が他の歯と別に刻まれている

↑阿吽で尻尾のデザインが違う
これはなかなかの発見でした。明和年間のはじめ狛犬としては非常によくできています。補修の跡が拙いのが残念ですが(接着剤のはみ出しがひどい。石工がきちんと修繕していればもっときれいにできたはず)、壊れた後に散逸しなかったのは本当に幸い。
静かな境内から空を見上げると、木々の新緑がまぶしかった……。明和の傑作はじめくん、永遠なれ。
■Data:熊野神社(東京都八王子市恩方町)。ο奉納者:当村施主木澤仁左衛門(吽)、当村施主落合八右衛門(阿) ο建立年・明和8(1771)年9月。
ο撮影年月日・05年5月17日。

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