青森県の狛犬(6)鰺ヶ沢から五所川原市まで

 岩木山は結構ハードな山でした。と言っても、登山家から見れば「観光登山でしょ」と鼻で笑われてしまうのですが……。
 さて、下山した後は舞の海の故郷・鰺ヶ沢へ。日本海を見るまでに、二つの神社を発見。

■稲荷大神(鰺ヶ沢町芦萢)



 芦萢という地名、なんて読むんでしょう。字を出すのも苦労しました。ここの稲荷にいた狛犬は慶応元年(1865年)。132年前の狛犬。
■Data:稲荷大神(青森県鰺ヶ沢町芦萢):ο建立年月・慶応元年6月。ο撮影年月日・97年7月19日。




■香取神社(鰺ヶ沢町)



 
 鰺ヶ沢の町に入る前に、もう一つ神社がありました。この狛犬は顔がなかなか面白い。東北の狛犬はどれも顔が個性的で、何かを真似て造ったというより、悩んで造っているうちにこんな顔になった……という感じがします。
■Data:香取神社(鰺ヶ沢町):ο建立年月・昭和8年8月3日。ο奉納者・本間八三郎。ο撮影年月日・97年7月19日。



■三新田神社(木造町)



 鰺ヶ沢の町の中ではうまく神社が見つけられず、日も暮れてきたので、木造町へと急ぎました。
 ここの三新田神社(読み方が分からない)の狛犬もなかなか味があったのですが、強烈な西日の逆光で、撮影は非常に困難でした。
 石工の名前は船水忠吉。岩木山神社の明治21年建立の狛犬も船水という姓の石工でした。同じ明治期だし、石工の親子、あるいは兄弟でしょうか。
■Data:三新田神社(青森県木造町):ο建立年月日・明治25年6月24日。ο石工・船水忠吉。
 


■大雷神社(柏村)



 木造町の隣、柏村の大雷神社(これも読み方が分からない)にいた狛犬。これも明治時代の作。「阿」のほうの耳に特徴がありますね。

■Data:大雷神社(青森県西津軽郡柏村):ο建立年月日・明治37年旧9月28日。ο奉納者・相馬三太郎 他3名。
 


■八幡宮(五所川原市)



 最後に訪れた神社は非常に荒れ果てていました。国道101号線、原子という交差点の先を北に入っていったところにあるのですが、参道は草ぼうぼうで肩のあたりまで埋もれるほど。その先の神社の境内もまったく人が手入れしている様子がなく、これだけ見事に荒れた神社というのも珍しいという気がしました。
  ここにいたのは顔の平べったい狛犬。狛犬は普通、向かって右側の「阿(あ)」型が獅子で♂、左側の「吽(ん)」型が狛犬で♀(場合によっては左側だけ角がある)というのがもともとの決まりのようですが、この狛犬はどういうわけか「吽」のほうが♂で、ちゃんと股間にシンボルがありました。
■Data:八幡宮(青森県五所川原市):ο建立年月日・明治25年7月15日。
 

  

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