阿武隈狛犬60番札所巡り一覧

(制作者:たくき よしみつ komainu.net 2009/12/14 Version 1.0  09/12/30 Ver.1.04  2010/09/23 Version 2.0)

阿武隈狛犬60番札所巡り一覧
札所No.神社名ふりがな住所緯度経度参照WEB建立年建立年西暦作者寄進者等大きさ形式評価一言コメント合わせて鑑賞すべし
001八槻都都古和気神社
やつきつつこわけ東白川郡棚倉町八槻36.994457/140.392091ここ天保11年11月1840不明大勢。世話人・流村新蔵 ★★★★★素晴らしい個性派狛犬。状態も極めてよい。寅吉の師匠である小松利平の作品と思われる。吽像の顔は、和平・寅吉の獅子像の顔にも多大な影響を与えていると思われる。奥の拝殿前に風化した木製の狛犬も。東白川郡塙町西河内の別の八幡神社に「ずり落ちそうな子獅子」のいる狛犬
002熊野神社
熊野神社の狛犬
くまの鮫川村赤坂西野名下37.04841/140.46723ここ明治31年11月1898福貴作石工 小松寅吉  ★★★☆寅吉銘の飛翔獅子。川田神社(明治25年)と鹿嶋神社(明治36年)の飛翔獅子に比べるとやや小振りだが、ていねいに彫り込まれた逸品。 
003宇迦神社
うが東白川郡棚倉町花園鹿子山37.03951/140.380237ここ昭和02年01月1927白河市野田平業刻  ★★迫力ある個性的風貌。角に特徴。野田平業の最高作か。 
004鐘鋳神社
かねい東白川郡棚倉町一色37.081782/140.393631ここ昭和9年9月 小林和平 飛び獅子★★★★妻・ナカの郷里に奉納された。丹念に彫っている。すぐそばの棚倉町堤 長慶寺墓地長田家の墓。「福貴作石工 小松布孝 布行」
005白山比盗_社
しらやまひめ石川郡浅川町滝輪37.088490/140.421342ここ昭和7年10月 岡部市三郎と生田目(なばため?)佐伊助  飛び獅子★★★寅吉工房の作? 昭和7年といえば、和平が古殿八幡神社の狛犬を完成させた年。同じ年に和平のデザインを真似た狛犬がこの地に奉納されていることは非常に興味深い。技術は相当しっかりしていて、これだけを見れば十分に名品。寅吉の工房があった福貴作はすぐそば。福貴作の小松家墓地と石切場。集会所敷地内で掘り起こされた寅吉の失敗作仁王像も、巡れれば……。浅川町役場そばの永昌寺には寅吉が彫った不動明王像も
006鹿嶋神社
かしま白河市東下野出島八内27637.109367/140.39016ここ明治36年1903福貴作 石工 小松布孝 飛び獅子★★★★★寅吉の最高傑作。旧東村の鹿島神社。白河市大の鹿島神社ではないので注意。よく間違える人がいる。隣の墓地にある鶴亀の墓石2箇所(寅吉)は必見。参道途中にある梅沢敬明の灯籠。近所の坂本の観音堂にある寅吉の馬も見てみよう。
007石都都古別神社
いわつつこわけ石川郡石川町下泉151-837.144099/140.451812ここ昭和05年01月30日1930石工 小林和平  ★★★★★和平の人生を変えた渾身の作。本殿裏には龍の石灯籠。川を渡った向こう側の「御仮屋」には和平の彫った蹲踞型の狛犬(昭和14年)も見逃さないように! 余裕があれば、小学校そばの煙草神社にある寅吉が彫った馬も。
008王子八幡神社
おうじはちまん石川郡石川町原137.143618/140.415566ここ昭和14年 記名なしだが、小林和平と弟子の遠藤秀一の作 飛び獅子★★和平の弟子・遠藤秀一がかなり手伝っていると思われる和平の家はすぐそばにある
009八幡神社
はちまん石川郡石川町沢井根宿37.140159/140.406645ここ天保14年8月15日1843小松利平(推測)角田定右衛門波乗り兎★★★★★おそらく日本で唯一の耳が立った江戸の兎石像社殿裏の和平のキツネ、和平の最初の銘の入った石の小さな社殿。同じく利平作と思われる狛犬(慶応元年)。利平の作かもしれない。台帳には「三日清六」とある。この地方の言葉で「怠け者」の意。こういう偽名を使っているところが、ますます利平の作である証拠とも言えそう。社殿裏に和平が彫った尾珠狐(昭和3年)と、和平の初めての銘がある小さな石の社。宝海寺の墓地には和平の墓。墓地内の墓石も面白いものが多い。いろいろと見所満載の五つ星スポット。車は宝海寺境内のPに。駐車協力金寸志
010赤羽八幡神社
あかばねはちまん石川郡石川町赤羽新宿3037.134141/140.3772ここ昭和22年11月 小林和平  ★☆戦後の疲弊した時期の作。おとなしい蹲踞型と柔和な顔 
011川田神社
(川原田天満宮)
かわだ西白河郡川原田上町6337.127098/140.349761ここ明治25年11月15日1892浅川町福貴作 石工小松布孝作之寅吉自身?飛び獅子★★★★寅吉が師匠から大事な名前「布孝」を襲名し、自らの襲名披露の意味を込めてPR用に奉納か? 寅吉開眼となる初の飛翔獅子。日本の狛犬史上エポックメイキング的作品すぐそばの交差点そばにある長福院に小松「孝布」銘の毘沙門天像。和平が彫った仁王像一対「和東斎剣石の銘」が随身。二人のドラマを物語る貴重な資料。
012羽黒神社
はぐろ西白河郡中島村滑津37.156346/140.367891ここ昭和8年9月 小林和平  ★★★☆非常に柔和な顔。その前の中国製狛犬の存在はいただけない社殿前に和平作の獅子が乗った灯籠と馬。すぐそばの常瀬山善通寺墓地には和平が彫った地蔵菩薩像も
013八幡神社
はちまん西白河郡矢吹町中畑字根宿37.174146/140.343279ここ明治41年旧8月1908不明(若き日の和平か?)  ★★★☆端正な飛翔獅子。吽は落下して破損し、和平の孫・登が和平の指導のもとに代わりの吽像を彫っている。参道口に和平の灯籠(大正12年)。車を停める場所が難しい。冬季以外はヤブ蚊に注意。すごい逆光なので明るいレンズ必須。
014川辺八幡神社
かわべはちまん石川郡玉川村川辺宮ノ前37.201463/140.408145ここ昭和36年 小林和平 飛び獅子★★★★和平最後の作品(79歳)。阿像のみ。もともと味原勇という石工が彫った一対のうち、阿像が壊れたので阿のみを制作。
015須釜神社
すがま石川郡玉川村北須釜37.218349,140.448584ここ明治39年1906石工 寅吉   獅子が支える灯籠というスタイルがユニーク 
016都都古別神社
つつこわけ石川郡玉川村南須釜八又37.208046/140.456953ここ大正6年6月1日1917竜嵜 小林寅五郎 彫刻  なかなかよい顔、彫り。寅吉の弟子かも? 
017管松大明神
くしまつ?石川郡平田村永田江名籠37.21614/140.581305ここ昭和14年10月09日1939石工 須賀川町鈴木勝治  非常に彫りの深い力作 
018古殿八幡神社
はちまん石川郡古殿町山上古殿37.097935/140.565684ここ昭和07年10月15日1932石川郡沢井彫刻師小林和平満州事変皇軍戦捷記念 ★★★★★言わずと知れた和平の最高傑作。福島県が世界に誇れるお宝随身門の中にも小振りな狛犬。少し北上したところにある東禅寺には、和平が彫った地蔵菩薩、戦没者慰霊碑、矢内家墓地の五輪塔
019国津神社
くにつ白河市東深仁井田陣ケ平137.113614/140.339845ここ昭和25年2月25日1950梅沢敬明・智明  ★★寅吉工房と同じ福貴作にいた東京美術学校彫刻科卒業の変わり種石工・梅沢敬明のデコラティブ狛犬。こんな狛犬は他にない。気合いを感じる 
020羽黒神社参道口
はぐろ白河市借宿37.116884/140.304431ここ明治26年9月1893福貴作 石工寅吉作  ★★★★☆白河樂翁歌碑を囲む奇怪な石柵の中に獅子一対。御斎所街道沿いだが分かりにくい。すぐそばに普通の蹲踞型狛犬を、石柵を作る前に奉納している。龍の石灯籠は龍が落ちてしまっているが、力作
021烏峠稲荷神社
からすとうげいなり白河市西白河郡泉崎村泉崎烏峠37.141936/140.294892ここ万延2年3月1861利平かも   ★★個性的な作品。利平の作か? 顔が小さいのは失敗なのかわざとなのか?「沢井村 倉松」という石工名のあるキツネ像(慶応年間)もなかなかよい
023関和神社
せきわ白河市関和久37.136233/140.317392ここ明治20年1887おそらく寅吉   銘がないが、作風からして寅吉初期の作品か? 緯度経度違っているかも 
024八雲神社
やくも白河市久田野37.129751/140.259769ここ明治28年6月1895おそらく寅吉工房  銘がないが、おそらく寅吉工房の作。明治41年寅吉作の灯籠。向かって左側のみ残っていて、右側は後から修復したレプリカ。灯籠と合わせて☆
025金比羅神社こんぴら白河市七番町3737.121218/140.203238ここ明治32年1899福貴作石工小松寅吉  布孝襲名後なのに「寅吉」で銘を彫っているのは気合いが入っていなかったからか? しかし表情などには工夫が見られる 
026権兵衛稲荷神社
ごんべえいなり白河市松並137.118668/140.205276ここいろいろ     様々なキツネ像が楽しめる国道294を北上し、阿武隈川を渡った先、左手にある白河市向寺 聯芳寺の墓地 鈴木寛治の墓 「彫刻師 小松布孝 同 小松布行」
027住吉神社
(境の明神)
すみよし白河市白坂境明神37.069142/140.185711ここ不明 不明  奥の細道や一遍上人絵伝に出てくる有名な白河の関はここ。県境を挟んで二つの神社がある。狛犬というよりは、この場所そのものに歴史を感じよう。栃木側の玉津島神社にも安政年間の狛犬がいる。
028熊野神社
くまの白河市大信下小屋宮沢9337.216451/140.230368ここ安永4年1775  はじめ★★原始的というか、下手ながら奇跡的に味のあるユニークなはじめ。狛犬ファンにとっては衝撃的な存在だろう。県南のはじめの中では最も面白い 
029保土原神社
ほどわら須賀川市保土原上屋敷3437.251268/140.304805ここ昭和6年6月1931石川郡澤田村石工小林和平 飛び獅子★★☆石都都古和気神社と古殿八幡神社の間に作っている。彫りは前後の2作品に比べて明らかに粗いが、デザインの変遷がよく分かるので資料的価値としてとても面白い少し先の松山稲荷神社にニコニコ顔のキツネの親子
030松山稲荷神社
まつやまいなり須賀川市保土原37.24751/140.301458ここ文久2年7月1862須賀川町細工人石工嘉兵衛 キツネニコニコ顔のキツネ。台座には文久とあるが、本当に江戸期か? どう見ても江戸には見えないが……。修復ものが乗っている可能性があるが、新しく作られたものであったとしても、なごめるのでよしとしよう 
031板宮神社
いたみや岩瀬郡天栄村白子稲荷山6137.253352/140.258671ここ文久3年9月15日1863   ★☆お下げ髪のチャーミングなお嬢様風狛犬 
032須賀川牡丹園
すかがわぼたんえん須賀川市牡丹園37.272912/140.38981ここ明治期 小松寅吉  ★★★迫力のある獅子。台座は埋められている? それにしても牡丹園のこの獅子像への扱いのひどさは困ったものだ園内に寅吉の鶏とアメノウズメノミコト像。1頭だけの小振りな獅子像も
033旭宮神社
あさひみや須賀川市旭町37.286523/140.379072ここ江戸期? 不明(利平か?)   ★★☆小松利平の作品ではないか? 阿像はあごが取れてしまっているのが残念社殿裏手に寅吉の恵比寿像。明治45年7月8日で、寅吉最晩年の作
034十念寺
じゅうねんじ須賀川市池上町10137.289211/140.377919ここ安政5年1858石工・忠吉  巻き毛の彫りが深い 
035鎌足神社
かまたり須賀川市中宿2437.299198/140.37537ここ江戸期? 不明 はじめ台座は昭和61年とあるが、台座の製作年で狛犬は江戸期? 
036菅布祢神社
すがふね郡山市田村町谷田川宮ノ下37.313799/140.440076ここ昭和12年 佐藤清   下手さがいい味になっている変な顔の狛犬。ここまで下手だと感動する 
037子渡神社
ねわたり郡山市田村町下道渡37.332727,/140.464747ここ昭和11年10月 植田士郎   巻き毛の表現が見事 
038中津川神社
なかつがわ郡山市中田町中津川五斗蒔37.35141/140.508996ここ江戸期    はじめ★☆状態がかなりよいはじめで、味わいがある 
039鷲宮神社
わしみや郡山市下白岩町あぶくま台2丁目37.398883/140.421685ここ江戸期    はじめ品のいいはじめ。場所が分かりにくい。美術館通から入るとよい。平成に再建の鷲の石像。社殿裏手にキツネ
040三渡神社
みわたり郡山市安原町37.399513/140.412308ここ文政131830池上喜平相楽清九郎 はじめそこそこ保存状態のよいはじめ。三渡、二渡、見渡、子渡(ねわたり)などは、すべて鶏の神に関係があるらしい 
041田村神社
たむら郡山市阿久津町37.408525/140.414237ここ江戸期    はじめあたまでっかちのぬいぐるみのようなはじめ。下手だが可愛い 
042八幡神社
はちまん郡山市阿久津町37.412955/140.416816ここ江戸期    はじめいい面構えのはじめ。場所が山の中で、非常に分かりにくい灯籠群と奇岩
043無名の?社
めいしょうふめい郡山市富久山町南小泉東台1837.421057/140.419754ここ安永年間と天保2年1772〜   はじめどちらも破損がひどいが、2対見られるので合わせて☆ 
044二荒山神社
ふたあらさん郡山市富久山町北小泉屋敷内37.424005/140.42029ここ寛保元年5月1741   はじめ★★小さな頭でへんてこな格好のはじめ。福島県内で年号が確認できる最古の狛犬か? これより古い年号が刻まれた狛犬の報告を待つ。 
045豊景神社
とよかげ郡山市富久山町福原泉崎17437.420801/140.389627ここ江戸期    はじめ破損・摩耗がひどいが、なかなかいいはじめ他に2対いる。
046八幡神社
はちまん東白川郡鮫川村西山鍛治平37.059722/140.482337ここ不明 白河横町彫刻師野田平業  野田平業の代表的な作風。籠彫りの玉が見事 
047北野神社
きたの東白川郡鮫川村渡瀬下36.984338/140.484052ここ昭和61年10月1986不明  のぼっとした顔GPS情報嘘かもしれない
048諏訪神社
すわいわき市平豊間下ノ内8636.986581/140.965774ここ大正14年05月14日1925山野辺大五郎刻 はじめ弁財天の安永狛犬のコピー。石工・山辺大五郎が若いときの作品。先祖が奉納した賢沼寺の狛犬へのリスペクト作品か他に2対の狛犬
049賢沼寺
(沼ノ内弁財天)
けんしょうじいわき市平沼ノ内代ノ下10437.007988/140.972171ここ安永02年03月1773 山野辺戊左エ門はじめ(極めて高度)★★★素晴らしい保存状態。安永年間の逸品沼には伝説の大鰻が?
050子鍬倉稲荷
こくわくらいなりいわき市平揚土3037.057208/140.886133ここ昭和27年04月再建1952石工 山野辺大五郎  11年建立のブロンズ狛犬を戦争で供出。27年に石で再建。石工は弁済天コピー狛犬を作った山野辺大五郎。 
051楢葉八幡神社
ならははちまん双葉郡広野町上北迫石名坂37.231822/140.997493ここ明治30年9月1897当地石工鈴木次郎兵衛三浦源吉・竹之 ★★☆猿顔の個性的な顔。非常によく彫れている。 
052木戸八幡神社
(大滝神社)
きどはちまん双葉郡楢葉町上小塙宮前3237.269231/140.982993ここ安永3年1774 高木七郎兵衛 はじめ安永年間のはじめ。保存状態かなりよい。はじめとしては技術もあるほう社殿は楢葉町文化財
053四十八社山神社
しじゅうはっしゃやま双葉郡富岡町下郡山37.323311/141.008531ここ     ひとつは江戸かもしれない。狛犬ではなく「犬」。和犬であれば、福島県内では珍しい。 
054諏訪神社
すわ双葉郡大熊町野上諏訪37.406499/140.959861ここ昭和11年1936不明  不思議な形の狛犬。面白いのでぎりぎり☆。 
055八幡神社
はちまん双葉郡双葉町山田37.431573/140.987139ここ大正15年?1926?不明 はじめ台座の年号は大正だが、本体は江戸期では? 
056白旗神社
しらはた双葉郡浪江町37.476452/140.976985ここ不明    ★★非常にユニークな江戸期?の作品。県道253号線沿いそのまま西に進めば高瀬川渓谷経由で葛尾村へ。葛尾村でのご飯は、石井食堂がお勧め
057小高神社
おだか南相馬市小高区小高城下18037.567998/140.99085ここ昭和4年4月22日 白河市 三國岩次郎  端正な江戸タイプ 
058延喜式冠嶺神社
えんぎしきかんれい南相馬市鹿島区上栃窪宮下37.724273/140.875601ここ昭和16年04月1941不明  目に玉がはめ込み。可愛らしい。 
059中村神社
なかむら相馬市中村北町14037.797133/140.913581ここ安政06年06月巳未1859   石段下の狛犬 
060諏訪神社
すわ双葉郡川内村上川内前谷地37.378656/140.755246ここ昭和期 野田平業  川内村で1つくらいは入れておきたい……という欲目から、ぎりぎりで☆社殿の天井画は2009年に首都圏の若者たちがやってきて描いたもの

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